みなさんはテパチェ(Tepache)という飲み物をご存知でしょうか?
メキシコやアメリカで人気のこのドリンクは、水とパイナップルの茎と皮、少量の砂糖とスパイス(シナモン、ナツメグ、クローブ等)を材料に用います。
製造工程は簡単で、水にそれぞれの原材料を浸けこんだのち、数日間発酵させて作られます。
発酵過程は経ていますが、アルコールは発生せず、甘さ・酸味のバランスが良く、微発泡の爽やかな味わいで夏にぴったりなドリンクと言えます。
テパチェの歴史
テパチェはもともと、メキシコ原住民ナワ族の間で飲まれていた飲料です。
歴史は古く先コロンブス期(コロンブスが新大陸を発見する1492年以前)までさかのぼることができると言われています。
ナワ族の言葉でテパチェは、「とうもろこしのドリンク」を意味するように、元々はとうもろこしから作られていましたが、時がたつにつれて今のようなレシピに落ち着きました。
テパチェの今
日本でこそ知られていないテパチェですが、メキシコでは露店などで売られ、アメリカではジューススタンド、メキシコレストランなどで販売されています。
好みに応じて、ライムやトウガラシを入れて楽しむのが今風の飲み方です。
アルコールを楽しみたいのであれば、ラムやビールを加えても!
テパチェの可能性
甘くなくパイナップルと聞くと、ニューワールドのシャルドネを想起する人は少なくないはずだ。
一緒に浸け込むボタニカルをよりシャルドネをイメージするものにすれば、ペアリングなどの可能性も広がってきます。
ブドウ果汁ベースで造られることの多いワインオルタナティブをテパチェベースにすることで、差別化にもなり新しいインスピレーションが得られるかもしれません!
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