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CBD飲料は次世代の飲み物となるか?

更新日:2020年2月13日






飲料関係者なら無視できない存在になりつつある新ジャンル、それがカンナビス/CBD飲料に違いない。


2018年のカリフォルニア州における嗜好用大麻の解禁にともなって急速に市場を広げているカンナビス/CBD飲料について、今回は見ていきたい。


CBD飲料とは

CBD飲料とは、大麻から違法性のあるTHC(テトラヒドロカンナビノール)を取り除いた成分を含む飲料のことである。


CBDには、下記のような効果があると言われている。


  • 鎮痛効果

  • リラックス促進効果

  • 気分向上効果


CBD飲料には上記のような効能が期待できる反面、二日酔いのようなお酒のようなネガティブな副作用がないとされている。


アルコール消費量が減少に転じている現在、アルコール/ノンアルコールを問わず、次なる飲料の選択肢として注目が集まっており、


飲料だけでも、ビール・ワイン・スピリッツ・コーヒー・紅茶・水・コンブチャ・ジュース・スポーツドリンクなど様々なジャンルに広がっている。


大企業からのラブコール

CBD飲料の市場は、2023年までに年平均成長率74.7%を推定されており、


市場規模はZenith Globalの調べでは、2018年8600万ドル(約95億円)、2019年2億2700万ドル(約250憶ドル)、2020年4億7200万ドル(約518億円)、2021年7億7300万ドル(約804億円)、2022年11億ドル(約1200憶円)、2023年14億ドル(約1500億円)



既に、コンステレーション・ブランズ、ディアジオ、モルソン・クアーズなど大手酒類メーカーも積極投資に乗り出している。


またCBDの利用は、世界アンチ・ドーピング機構でも認められており、スポーツ界やオートレースでも有望視されている。


今後、次世代のエナジードリンクのような扱いになるのかもしれない。


Cool But Difficultな飲料

しかし、有望に思えるCBD飲料にも障壁が存在する。


アメリカ食品医薬品局は2019年7月からCBDの飲料への利用が禁止され、ニューヨークをはじめ、一部の大都市での解禁はもう少し先になりそうだ。


日本でもTHCの含まれないCBDの飲用利用は認められており、一部の企業が既に乗り出しているが、今後の動向には目が離せない。


参考サイト

"Visualizing the Boom in the CBD Beverage Market" VISUAL CAPITALIST

『大麻、飲料・食品メーカーの「金の卵」か』AFP BB NEWS

『飲食業界で大ブームの大麻草成分「CBD入り」NYで販売禁止に』Yahoo News

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