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執筆者の写真alt-alc,ltd.

ノンアルコールペアリングのいろは




「ノンアルコールと料理のペアリングなんてどこから手をつけていいかわからない。」


そんな方も多いかと思います。


とりあえずここだけ押さえておけばというノンアルコールペアリングの初歩をご紹介させていただきます。


今回はドリンクと料理のどちらに軸足を置きながら、もう片方を考えていくのかということで、ドリンク→料理の場合と、料理→ドリンクの場合をそれぞれ考えてみます!


ドリンク→料理の場合

あるドリンクに合う料理を考える際には、見るべきポイントは裏と色です!


  • 裏=原材料表を確認


ドリンクの原材料表をみれば、当然使われている素材やボタニカルがわかります。


それぞれのボタニカルの中で味わいに大きく影響を与えているものを選び出し、その素材を使った料理を考えれば大きく外れることは少ないはずです。



ボタニカル:ブドウ果汁、ユズ果汁、オレンジ、シナモン

影響の大きいボタニカル:ユズ

考えられる料理:さわらの柚庵焼き


同じ素材同士が、ドリンクと料理の双方にあることでペアリングの際のよい橋渡しになってくれるに違いない。


もし可能であれば影響の大きいボタニカル以外に、もう1,2種類の素材で橋を架けてあげるとペアリングのシンクロ率はぐっと高まるに違いない!


  • 色=液体色を確認


ワインペアリングでも言われていることであるが、ドリンクと料理の最もシンプルな合わせの方法は同じ色合いで合わせることである。


もちろん絶対に合うというわけではないが、うまくいく可能性は高い。


これには色合いが同じであるということは、味わいの濃度が比較的近しいということや、同じような香り成分を持っている場合が多いということとも関係している。



色合い:鮮やかな赤系色

考えられる料理:ナポリピザ


ナポリピザのトマトと同系色を持つ、ノンソルティッドラズベリー&カモミールは見た目だけでなく、味わいでも非常に相性が良い。


こちらも、もし可能であれば、他の素材の色も考慮して合わせてあげるとなおよい。上の場合だと、カモミールのもつ茶系統の色合いとナポリピザの生地の色合いという具合だ。


料理→ドリンクの場合

ある料理に合うドリンクを考える際には、料理の延長線上で考えることと、シンプルに考えることです。


  • 料理の延長として考える


料理の延長としてドリンクもとらえて、どんなドリンクがこの料理の邪魔にならないか、あるいは引き立ててくれるかという発想は、ソースやあしらいを考えるのにも近いものである。


先と同じく、ノントースティッドシナモン&ユズの場合で考えると、


シンプルなメープルのパンケーキに、なにかもしプラスするとしたら、どんなものだといいだろうか?


もちろんここの答えは無数にあるが、例えば瑞々しい柑橘の酸味をプラスしたいのであれば、ノントースティッドシナモン&ユズを合わせることで素敵なペアリングになるに違いない。


まさにソースやドレッシングを考えるつもりで、ドリンクを考えてみるといいだろう。


  • シンプルに考える


シンプルに考えるとは、あえて選択肢を狭めてみるというやり方だ。


昔に比べると、ずいぶんノンアルコールも種類が出てきたが、いったんソフトドリンクやコーヒー、紅茶などぐっと選択肢を減らしてみる。


その中で、この料理に合わせるならコーラかなジンジャーエールかなと考え、どうしてそれが合うと思うのか考えてみる。


ジンジャーエールの生姜の辛みが欲しいのか?紅茶の華やかな香りが欲しいのか?コーヒーのコクと苦みが欲しいのか?


例えば、合わせる料理がシフォンケーキなら紅茶は妥当な選択だろう。であるならば、紅茶の香りを持ったノンソルティッドラズベリー&カモミールは間違いない。


 

これらの考え方は、あくまで初歩的な考え方ではあるが、ペアリングのはじめの一歩を考える際には有効な手立てだと思う。


ここからはじめて、さらに深いペアリングを検討したい方は、ぜひ以前執筆した『ドリンクペアリングの基礎アプローチ』を参考にしていただきたい。






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